島根県出雲市にある 「出雲大社」。
縁結びの聖地で有名だよね
「いずもたいしゃ」と呼ばれていますが、正式名称は「いずもおおやしろ」。
全国にある出雲神社の総本社です。
無病息災、家内安全、特に良縁を願う人が大勢訪れる島根県のパワースポットです。
パワースポット大好き!
出雲大社のはじまり
はじまりは出雲神話
出雲大社の起源は日本最古の神話『古事記(712年)』や『日本書記(720年)』に描かれた出雲神話にさかのぼります。神話の中心は、オオクニヌシ(大国主神)という神様です。
出雲を拠点に、農業、漁業、医療を広め、人びとが快適に住むことのできる国づくりをしました。その国は「豊葦原の瑞穂国」と呼ばれ大変栄え、賑わっていました。
オオクニヌシは出雲に大国をつくった国づくりの神様よ
大神様は国づくりの後、築かれた国を天照大御神様へとお還し(国譲り)になりました。
国譲りの後、
天照大御神様は、オオクニヌシのために宇迦山(うかのやま)のふもとに大きな宮殿「出雲大社(いづもおおやしろ)」を造られました。オオクニヌシノミコトは出雲大社にて人々の幸福のために慈愛をそそいで下さっています。
ご祭神とご本殿
ご祭神
ご祭神は大国主命(オオクニヌシノミコト)。
「大いなる国主」の意味を持ち、八坂神社のご祭神・スサノヲ命の六世の孫神です。
“だいこくさま”として慕われ、日本国内多くの地域でお祀りされています。
オオクニヌシノミコトは広く“縁むすび”の神として有名ですが、この“縁”は男女の縁だけではなく、人が幸せな人生を送るために必要なすべての物ごとをつなぎ、結んで下さっているのです。
因幡の白兎のお話に出てくる主人公でもあります。
日本神話「因幡の白兎」は有名だね
因幡の白兎
日本神話(古事記)に出てくる物語「因幡の白兎」。
あらすじ
隠岐の島に住む1匹の白いうさぎがおりました。
隠岐島から因幡へ行こうとしたが、海を渡れないので困っていました。
そこでウサギは、ワニを使って悪知恵をはたらかせました。
ウサギは海にいるワニに
『ウサギとワニ、どちらのほうが数が多いか数えてみない?
数を数えたいので、ワニさんたちみんな並んでください』
と言いました。サメはウサギのいうことに従いたくさんの仲間をつれて並びました。
ウサギはサメの背中をぴょんぴょん。向こう岸に渡れました。
しかし、だまされたことに怒ったサメに皮を全部はがされウサギは大けがをしました。
丸裸になり体が痛くて泣いているウサギの近くを
通りがかったのは「八十神(やそがみ)」という神様の兄弟たち。
大勢の神様は因幡の国にいる美しい姫「八上姫(やがみひめ)」に求婚をしに行く途中でした。
泣いているうさぎに大勢の神様は「海水を浴びて風に当たるように」といじわるを言いました。
その通りにしたウサギは、体がもっと痛くなりました。
するとそこに、意地悪な神様たちの荷物をもたされた神様「大国主命」がやってきました。
泣いているわけを聞いた優しい神様は、「真水で体を洗いガマの穂をほぐしたところ寝っ転がりなさい」と言いました。うさぎが言われた通りにすると体がすっかり良くなりました。
うさぎは感謝してこう言いました。
「ヤガミヒメは心の優しいあなたと結婚するでしょう。」
それからうさぎが言ったように「大国主命」はヤガミヒメと結婚しました。
八上姫(やがみひめ)と大国主命との縁を見事に取り持った白うさぎは、鳥取県で『白兎神社』の御祭神となっています。
ご本殿
現在のご本殿は、1744年造営の高さ24m。
その威厳ある姿は、神々の約束で誕生したことを物語っています。
境内の詳細
4つの鳥居
出雲大社の鳥居は全部で4つあります。材質がすべて異なり、それぞれ石・木・鉄・銅でできています。本殿から遠い順に紹介します。順番にくぐりましょう。
- 宇迦橋の大鳥居・・・【石の鳥居】神門通りに建てられた鳥居
- 勢溜(せいだまり)の大鳥居・・・【木の鳥居】出雲大社の玄関口
- 松の参道の鳥居(中の鳥居)・・・【鉄の鳥居】松並木の参道の鳥居
- 銅の鳥居・・・【銅の鳥居】出雲大社の神域の荒垣正門にたちます。寛文六(1666)年毛利輝元の孫綱広の寄進
全ての鳥居をくぐってご利益アップ!
神祜殿(宝物殿)
神祜殿は昭和56年(1981)、建築家菊竹清訓氏の設計により竣功。宝物殿として出雲大社に伝わる貴重な宝物の数々を展示・公開しています。「神祜」とは「神の助け」、「神から幸を授かる」という意味。
拝殿
拝殿とは、御本殿の前に建てられた「お祈りを捧げるための神聖な場所」です。
八足門(やつあしもん)
出雲大社の拝殿の裏、本殿前にある瑞垣(みずがき)の門。お正月の三ヶ日のみこの門が開かれます。
十九社(じゅうくしゃ)
御本殿の東西に設置された長屋造りのお社。このお社のご祭神は八百万の神。毎年旧暦の十月に、縁結びの会議で招集される日本中の神様が宿泊されます。神在月以外の期間は八百万の神々への遥拝所となります。
素鵞社(そがのやしろ)
ご祭神は天照大御神の弟神、素戔嗚尊(スサノオノミコト)。素鵞社の砂は「お清めの御砂」などと呼ばれ、邪気を払ってくれたり、幸運を招くといわれ大変人気です。お砂をいただくには、まず稲佐の浜でお砂とりをし、素鵞社のお砂と交換するのが手順となります。
砂の交換をしてご利益アップ!
御本殿(国宝)
「天下無双の大廈(二つと同じものが無い壮大な神殿)」と称えられる御本殿。昭和27年に国宝に指定。
神楽殿(かぐらでん)
神楽殿の大広間は270畳の広さを誇り、神社建築には正面破風の装飾にステンドグラスが使われています。正面の大注連縄は長さ約13メートル、重さ5.2トン。
参拝の仕方
参拝は反時計回りに
出雲大社の正門からの正式な参拝方法は、本殿を中心に反時計回りが原則です。
二つ目の鳥居である勢溜の鳥居からはじまり、反時計回りにお参りします。
参拝方法
二拝 四拍手 一拝(二礼四拍手一礼)
- 二度拝礼する
- 四回柏手を打つ
- 最後にもう一度拝礼する
一般的に柏手は2回ですが、出雲大社では4回打ちます。
1月26日は「出雲の日」
出雲大社のご加護に感謝し、出雲の発展を願う日
1月26日が「出雲の日」。
1=イ
2=ヅ(ツー)
6=モ(ム)
「出雲」の魅力を再認識し、さらなる発展を願い制定されました。また、1月26日を含んだ1週間を「出雲ウィーク」として出雲大社勢溜、神門通りなどで様々な催しが毎年行われます。
【出雲の日】イベント詳細(神門通りおもてなし協同組合ホームぺージ)
「出雲」の魅力を再認識できる日だよ!