人からの頼み事を「断れない」。人からお願いされると、なかなかNOと言えない。
でもやりたくない。これ、結構多くの人が経験する悩みですよね。
今回は、「断れない」性格の根源と、そのタイプに焦点を当ててみましょう。
自分を大切にしながらも他者とのバランスを取る方法や、適切な範囲で「NO」を言えるようになるヒントを共有していきます。
それでは、なぜ「お人よしは損!?」なのか、その答えを見つける旅に出発しましょう。
断って傷つけるのが怖い
嫌われたらイヤ
「断れない」性格の4つのタイプとは?
申し訳なくて断れない「お人よし」タイプ
頼み事を断るのを申し訳なく思う人は、真面目で思いやりのある心を持っています。
このタイプは、断ることで相手をがっかりさせたくないという気持ちが根底にあります。
断ることで、相手が気分を害しているのではないかと過度に心配してしまいます。
このタイプは、相手の気持ちを気にしすぎて、自分を犠牲にしてしまうことがあります。
自分が犠牲・負担になることを頭では理解していても、相手を傷つけないために「イエス」と言ってしまう、いわゆる「いい人」や「お人好し」なタイプです。
頼られたら張り切る「兄貴肌」タイプ
部下や後輩、年下の人から頼まれると、責任感があふれる兄貴のようなタイプです。
人から頼まれることを嬉しく感じて、「俺に任せろ!」「私に任せて!」と言ってしまいます。
断れるかどうかを考える間もなく「何とかしてあげたい!」と、つい引き受けてしまいます。
このタイプは、相手の期待に応えたいという思いが強すぎて、断ることができません。
真面目で責任感のある兄貴肌タイプと言っていいでしょう。
人の評価が気になるタイプ
この性格タイプは、他人の視線が気になり、なかなか断ることができません。
もし断った場合、自分が能力がないと思われたり、嫌われるのではないか、わがままだと思われるのではないかと不安になります。
例えば、親や家族からの評価、学校では先生や友達の評価が気になり、会社では上司や同僚、取引先からの評価が気になります。
「呆れられたかな?」「嫌われたかな」と相手の評価が気になります。
このタイプは人の目を気にしすぎて、自分の事情や都合をはっきり主張できず、頼まれてもノーと言えないことがあります
後先考えない「無責任」タイプ
「何とかなるだろう」と思って人からの頼み事を断らない、いわゆる「無責任」タイプ。
このタイプは、人からの頼みを軽々しくホイホイと引き受けてしまう傾向があります。
つまり、「これくらいなら何とかなるだろう」と楽観的に見積もります。
もしできなかった場合は「ごめんでいいや」と軽い気持ちで安請け合いしてしまう人たちを指します。
約束しても、直前になってやっぱりダメだったり、無理だったりすることもよくあります。
このタイプは、ドタキャン・予定変更の常習犯で、1番の困りものと言えるでしょう。
人から縁を切られがちです。
心をこめて、きちんと断りましょう
信用されるのは「はっきり断われる人」
周囲から信頼される人は、はっきりと「できないことはできない」と言える勇気を持っています。
最初から安請け合いをせず、確証が持てないことに対して引き受けません。
はっきり断れる人は、今の自分にできることとできないことを自覚しています。
よって、依頼にも確実に応じることができるのです。
できないことは最初から「NO!」と言うことで、期待を持たせてからがっかり感を与えることがないようにしています。
人は誰でも断ることは決して罪ではありません。
安易に引き受けて期待を持たせる方がよほど罪深いのです。
仕方なく引き受けると「後悔」する
断れずに引き受けた仕事や、嫌々ながらOKした誘い。
これらは、そもそも自分が本当にしたいことではありません。
気の進まないことほどストレスのたまるものはありません。
ずっとストレスを抱えたままの状態に。。
仕方なく引き受けた後すぐに、「どうしてあの時に断らなかったんだろう」という後悔の念が襲いかかります。
そしてやりたくもないことに自分の大切な時間を取られることを知り、自己嫌悪に陥ります。
それでも、「無下に断って気分を害されるよりはましか」「次に誘われないのも嫌だから仕方ないか」と自分で自分を納得させ、頼まれた仕事に泣く泣く取り組んだり、イヤイヤ誘いに参加したりします。
しかし、この納得は長くは続かないのです。
お人好しな自分を後悔するなどネガティブマインドに陥ります。
自分が思うほど、相手は気分を害していない
あなたが思っているほど、相手は気分を害していないことが多いです。
頼み事を断れずに引き受けてしまうと「断っても気分を悪くしたかもしれない」「もう二度と誘ってもらえないかもしれない」と考え、結局は「引き受ければよかった」と断ったことを後悔してしまうこともよくあります。
断っても、断られなくても、どちらにしてもあれこれ思い悩みます。
しかし、そこまであなたが重荷を背負う必要はありません。
断ることは失礼なことではありません。
自分を大切にし、無理な引き受けを避けることで、より良いバランスを取りながら生活できるでしょう。
逆の立場になって考えよう
もし自分が頼む側だったら?
もし自分が頼んだり誘ったりした側だったらどうでしょうか。
相手が丁寧に断ってきたとしても、それだけで相手に激怒はしないでしょう。
確かにはっきり断られると、その瞬間、頼んできた相手が少しショックを受けることもあるかもしれません。
しかし、大抵は「じゃあ仕方ない、他の誰かに頼んでみよう」となります。
実際、傷ついてもいません。
もし断ることで、感情的に怒ったり、態度に露骨な変化があるような人なら、その人はその程度の器の人物でしょう。
一度や二度の断りで正当な理由を伝えたのに、関係がギクシャクするような人間関係ならば、遅かれ早かれ壊れる可能性が高いです。
頼まれた側のあなたが、そこまで気に病む必要はありません。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。