本記事のテーマは皮付きの野菜に関する記事です。
野菜の皮は捨てるのがもったいないくらい、たくさんの栄養が含まれています。
野菜を丸ごと摂れば、栄養アップ、免疫力アップ、ゴミも減っていいこと尽くめ。
では本題に入っていきましょう!
皮付きの野菜がベビー肌をつくる
皮に栄養が集まるのはなぜ?
なぜ、野菜は皮に栄養が多く集まるのでしょうか。
「外側にある皮ほど、日光を浴び光合成をして栄養分を多く作り出します。また逆に、紫外線から身を守るためにも外側に栄養が集まるのです」と濱先生。
にんじんやだいこんなど土に埋まっている根菜は、直接日光に当たることはありませんが、外側にある皮を通じて葉に養分を届けようとするため、皮側に栄養が集まるといいます。
また、いも類の皮には加熱時に流出しやすい栄養素を食い止める役割もあります。どうしても皮をむきたいなら、皮付きで蒸したり、茹でたりした後に、極力うすくむくのがおすすめとのこと。
皮付きのまま食べよう
野菜は皮にこそ栄養が豊富に含まれているのです
肌がきれいであることの価値は、顔のパーツのバランスがいいことよりも、ずっと大きいですよね。美肌にまさる女性の武器はありません。赤ちゃんのようなベビー肌は、実際の年齢より若く見られ、また女性としての清潔感も増して見えます。ベビー肌づくりの第一歩は、野菜を皮付きのまま食べることからはじまります。野菜を皮付きのまま料理するのは、口当たりに影響があると思いがちですが、野菜は皮の近くに栄養素を含んでいます。
たとえば、ニンジンの皮には免疫力を高めるカロテン、レンコンの皮には抗酸化作用や脂肪燃焼作用があるとされるポリフェノールなどが多く含まれています。ということは、皮ごとすべて食べたほうが、肌にも栄養がいきわたるはず。皮付きのまま野菜を料理することは、忙しいライフスタイルの人にもオススメ。野菜料理は下ごしらえに意外と手間がかかるものですが、皮付きのままでいいのならひと手間省くことができます。今までよりも手間をかけずに栄養をとれるなら、メリットだらけです。
丸ごと買おう
野菜を丸ごと買う理由は、もっとも栄養価の高い状態で野菜を食べたいからです。野菜は、畑からとれたばかりの包丁を入れない時が、いちばん豊富な栄養素を含んでいます。そのあと、包丁を入れたり水にさらしたりと、なんらかの形で手を加えていくごとに空気に触れて酸化がはじまったり、水溶性のビタミンが水に溶けて流れてしまって劣化が進みます。
つまり、カットされた野菜は、すでに劣化が進んだ状態で売られているということ。もちろん食べられないわけではないし、栄養素もそれなりにありますが、きれいになることを心掛けるのであれば、なるべく丸ごと買って栄養価の高いうちに食べるのがベストなのです。
皮をむいた方がいい野菜
見出し皮をむいた方がいい野菜は、たまねぎ(新玉は除く)、キャベツ、レタス。一番外側の皮は食べるのには少しかたく、虫がついていることもあるからです。ただ、先の野菜と同様、外側のかたい葉にも栄養はたっぷり含まれているため、「よく洗い煮込めば食べられないことはありません。気になるようなら1枚むけば充分」だといいます。の説明
ベビー肌づくりにかかせない栄養素ACE
にんじんの皮には中心部の2.5倍のβカロテンが、ごぼうの皮には2倍のポリフェノールが含まれているといいます。じゃがいもは皮の方が鉄分、カルシウムが豊富だそう。ほかにも、なす、だいこん、しょうが、かぼちゃ……皮のまま食べた方が栄養価の高くなる野菜は普段から料理に広く使われるものばかりです。
ビタミンA
春・夏:モロヘイヤ、つるむらさき、トマト、赤ピーマン
秋・冬:ニンジン、かぼちゃ、小松菜、ほうれん草、ニラ、カブなどの緑黄色野菜
ニンジンの皮には、免疫力を高めるカロテンが含まれます。
かぼちゃの皮には実の2倍以上ものβ-カロテンが含まれているといわれ、体内でビタミンAに変換され強い抗酸化作用を持つ色素として知られます。
緑黄色野菜とは・・・
ビタミンC
ビタミンCは、シミやそばかすの原因となるメラニン色素が肌に沈着するのを防ぐ働きがあります。メラニン色素の生成をブロックできれば本来の透明感がよみがえり、美肌に生まれ変わるのです。また肌の弾力をつくるコラーゲンの生成にも、ビタミンCは不可欠です。つまり、できてしまったシミやそばかすを薄くするだけでなく、これからつくられるシミやそばかすを抑える効果のある野菜が、ビタミンCを豊富に含んだピーマンなどの緑黄色野菜なのです。
春・夏:赤ピーマン、トマト、モロヘイヤ、かんきつ類、春キャベツ
秋・冬:ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、大根、キャベツ、カブの葉、レンコン、サツマイモ、柿、芽キャベツなど
同じピーマンでもオススメは「赤」。赤ピーマンは緑のものより、ビタミンCなら約2倍、ビタミンEなら約5.8倍、さびない体に欠かせないカロチノイドも、約2倍の栄養価があるからです。ということは、同じ量を食べるなら栄養価の高い赤ピーマンを食べるほうが効率よく美肌になれるということ。まさに美白美容液ともいえる赤ピーマンをおすすめする理由はここにあります。
赤ピーマンの旬は夏。紫外線をたくさん浴びてしまう夏は赤ピーマンのたっぷり入ったサラダがおすすめです。
基本的にビタミンCは熱に弱いといわれています。せっかくの高い栄養価をなるべくキープしたまま食べるには生食がよいです。
ビタミンE
春・夏:菜の花、モロヘイヤ、ゴマ、アーモンド
秋・冬:かぼちゃ、ほうれん草、春菊、ゴマ、アーモンド
アーモンドなどのナッツ類は、おやつ替わりにおすすめ。適度に小腹が満たされてダイエットに必須な栄養素もとれます。特にクルミは、からだに必要なビタミンB1、ビタミンE、鉄分、ミネラルといった栄養素に加えオメガ3脂肪酸を多く含んでいます。オメガ3脂肪酸は、私たちが自力で体内につくりだすことのできないもので、脂肪を燃焼させたり、脂肪細胞の増大を防ぐ効果もありながらアンチエイジング効果も期待できるのです。
素材の力にまかせる
素材をかき混ぜすぎて栄養素を壊してしまわないように、あまりいじらずに素材から出る旨味や甘味、水分にまかせておくほうが美肌に効くのです。
なるべく素材そのままに近い状態で食べると、栄養価を損なわずに美容成分も丸ごと吸収できます。調理の工程が増えれば増えるほど、素材の栄養素がどんどん失われてしまうからです。複雑な工程をふむより、生のままのサラダや蒸しただけで食べる方が、栄養価をキープしたままからだに摂り入れることができます。
切らない、炒めない、洗うだけの調理、ぜひ心がけてください。
コメント