2023年1月、新見南吉は生誕110年を迎えました。
それにともない新見南吉記念館がリニューアル!
大人も童心に返り、心から楽しめる、魅力あふれるスポットへ生まれ変わりました。
南吉の名作「ごんぎつね」をはじめとする童話の世界を、今まで以上に体感できます。
ぜひ、リニューアルした新見南吉記念館へ足を運んで、童話の世界を再び体験してみてはいかがでしょうか?
ごんぎつね・手袋を買いに
童心に返るひととき
新見南吉記念館が2023年リニューアル
2013年に新美南吉が生誕100年を迎え、その10年後の2023年に新見南吉記念館が大幅リニューアルとなりました。南吉がより身近に感じられる空間となっています。
新見南吉記念館とは
新見南吉記念館は、半田市出身の児童文学者である新美南吉を顕彰するため、半田市によって平成6年に建設された施設です。
南吉の生涯や業績を紹介する展示や、南吉作品をテーマにした企画展示が行われています。
また、南吉の作品を学ぶことができる学習室も設置されており、児童から大人まで幅広く楽しめる施設となっています。
2023年1月、生誕110年にともないリニューアルしました。
1994年(平成6年)の開館以降、初のリニューアルとなります。
リニューアル内容
- ごんぎつねコーナー新設
- ごんぎつねストーリーのジオラマなどを1カ所に集約
- 交際相手の写真や手紙の展示
- 子供向けのわかりやすい解説がある
- 英語・中国語でも読める
リニューアル一番の見どころは「ごんぎつねコーナー」です。
リニューアルに伴い、ごんぎつね物語のジオラマなどが一箇所にまとめられました。
物語に登場する魚を捕る道具・火縄銃・南吉の交際相手の写真や手紙も展示されるようになりました。
ガイドボランティア 展示ガイド(無料)の看板がでている場合、展示室の案内をするガイドボランティアがいるので声をかけてガイドしてもらうことができます。
新見南吉とは
新見南吉(にいみなんきち)
東京外国語学校卒業。
児童文学作家・詩人。
出生地:愛知県半田市生まれ。
生年月日:1913年(大正2年)7月30日
死亡年月日:1943年(昭和18年)3月22日
生い立ち
新見南吉とは、日本を代表する児童文学作家・詩人です。
1913年(大正2年)7月30日に愛知県半田市で生まれました。
1926年、半田第二尋常小学校を卒業後、「愛知県立半田中学校(現・愛知県立半田高等学校)」に入学します。
1928年2月、初の童謡作品「喧嘩に負けて」が掲載されます。
1932年、小学校の代用教員時代に、昭和7年1月号では童話「ごん狐」が掲載されました。
1936年に東京外国語学校を卒業。
1943年(昭和18年)3月22日に、病気のため30歳の若さで亡くなった。
その短い生涯で、日本児童文学の歴史に多大な貢献をした新見南吉の業績は、今なお多くの人々に愛され、語り継がれている。
新見南吉の代表作品
- ごん狐(ごんぎつね)
- 手ぶくろを買いに
- でんでんむしのかなしみ
- おぢいさんのランプ
- 牛をつないだ椿の木
- 花のき村と盗人たち
南吉の作品には地元を舞台にした作品が多く、例えば「岩滑」など、地元民しかわからない地名が登場します。
また、南吉の作品には牛がよく登場します。南吉晩年の代表作「牛をつないだ椿の木」は牛を題材にしています。
昔は仕事のパートナーとして牛がよく飼われていたそうです。
半田市では現在でも酪農が盛んです。
新見南吉記念館 – 館内のようす
館内はすべて無料で利用できます。
展示室
展示室では、南吉氏の生涯や文学世界を紹介するために、自筆原稿や日記、手紙、図書などの資料を展示しています。
さらに、代表作の「ごん狐」などを再現したジオラマも展示されています。
ビデオシアタールーム(無料)
新見南吉の代表作で、今でも小学校の国語の教材の定番となっている「ごん狐」。
この作品は、日本だけでなく世界に広まり「ごん Gon, The Little Fox」として映画化されました。
ストップモーション・アニメーション(上映時間28分)
劇場版 ごん – GON, THE LITTLE FOX – 公式サイト
監督・脚本:八代健志
配給:太陽企画
新見南吉記念館のビデオシアタールームで期間限定で無料で観ることができます。
上映期間:2023年1月4日~2024年3月10日
上映時間:10時~16時の毎分0と30分から上映
ごんぎつねコーナー
新見南吉記念館が2023年にリニューアルする際、新たに設けられた「ごんぎつねコーナー」。
ごんぎつねコーナーでは、童話「ごんぎつね」に登場する様々なキャラクターやアイテムが展示されます。
あの頃のワクワクがよみがえります。
展示には解説が付いており、物語の世界観をより深く理解できます。また、コーナー内の天井にも展示物があるため、見上げると新たな発見があるかもしれません。
デジタル資料閲覧コーナー
デジタル資料閲覧コーナーでは、南吉氏の作品原稿、手紙、日記、写真などを、タッチモニターを使って検索し閲覧することが可能です。
ワークショップコーナー
- 缶バッジづくり 1個150円/毎日
- マグネットづくり 1個300円/毎日
- ミラー(カバー付き)づくり 1個350円/毎日
- GON-ART(素焼きのキツネ絵付け体験) 1体800円/土日祝
ワークショップでは缶バッジづくり、マグネットづくり、ミラーづくりなどが毎日開催されています。
手作りの楽しさを味わえるアクティビティの場として人気があります。
ワークショップで作った作品は自分だけのオリジナル作品となり、新見南吉記念館での思い出に加えて、家族や友人と共有することもできます。
帽子屋
「手ぶくろを買いに」のワンシーンを再現した帽子屋さん。
中には入れませんが、ドアのすきまに南吉のつぶやきが。ぜひのぞいてみて!
絵本を読みかえしてから行きたい!
図書閲覧室
展示室へ向かう途中にある。
おなじみの絵本や、不思議な絵本までずらり並んでいます。
南吉文学・児童文学を知る
「ごんぎつね」は、小学校の教科書でもおなじみの作品ですが、新美南吉記念館にはその他にも童話や絵本がラインナップされています。
また、南吉作品以外のものも充実しており、英語・フランス語・ドイツ語・中国語などに翻訳されたものも多数揃っています。
南吉全集や日本の児童文学に関する文献、郷土資料などが展示されています。
南吉文学を知るための手がかりがつまった空間となっています。
南吉童話の朗読イベント
この図書室では定期的に南吉童話の朗読イベントも開催。
紙芝居や朗読会、弾き語りなども行っている。
童話の森
新見南吉記念館の隣には「童話の森」と呼ばれる小さな森があります。
森を1周するだけで約10分ほどで回れます。
南吉の作品には、この森に生息する植物や生き物がたくさん登場します。
この森は、南吉作品の世界観を体感できる場所として知られています。
森の中には、童話「ごんぎつね」に登場する「いささぎ」と呼ばれる樹木があります。
一般的には「ヒカサキ」という名前で呼ばれていますが、この地域では「いささぎ」と呼ばれています。また、「牛をつないだ椿の木」や「巨男の話」に登場する月桂樹も森の中にあります。
彼岸花イベント「ごんの秋まつり」
ごんの秋まつりとは
童話作家・新美南吉が生まれ育ち、また童話の舞台ともなった岩滑地区には、毎年9月下旬から10月上旬にかけて矢勝川堤があります。
この堤では、東西1.5kmにわたって300万本もの彼岸花が咲き誇り、周囲を真っ赤に染めます。
秋の日和には、新美南吉もよく散策したこの堤を歩いてみるのも良いでしょう。
矢勝川堤の彼岸花の開花時期
新美南吉顕彰会のウェブサイトで、彼岸花の開花状況を確認できます。
天候や気温によって満開になる時期は年々異なります。
事前に開花情報を確認することをおすすめします。
Cafe&Shop ごんの贈り物
記念館にはカフェ&ショップも併設しています。
カフェスペースでは、オリジナルコーヒー「権ブレンド」や「甘酒クリームトースト~知多半島産はちみつ添え~」などが楽しめます。
雑貨スペースでは、南吉童話をモチーフにしたグッズや絵本・書籍、そして市内の銘菓が販売されています。
おみやげにおすすめ!
周辺観光施設
新美南吉記念館周辺の観光スポット
- 矢勝川
- ごんぎつねの湯
- 新美南吉の生家
- 半田赤レンガ建物
- 住吉神社
- ミツカンミュージアム
- 半田空の科学館
周辺観光には、レンタサイクルが最適です。
レンタサイクル料金
3時間まで:300円
1日:500円
貸出時間:10時~17時
受付:Cafe&Shop ごんの贈り物
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。