【ハーディング現象】なぜ人は群れたがる?メリット&デメリット

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人は、社交的な交流を持ちたいという欲求を持っています。

そして、人の群れを作ることで安心感や安全性を得ようとする傾向があります。

しかし、群れに属することによって得られるメリットと同時に、デメリットも存在します。

本記事では、人が群れを作るメカニズムや、群れに属することがもたらすメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。


あおちゃん
あおちゃん

ハーディング現象とは?

きいちゃん
きいちゃん

群れに属する心理

こんなお悩みありませんか
  • 群れに属するメリットやデメリットがわからない
  • 自分自身の意見や独自性を発揮できない
  • 同調圧力に押し込まれることが多い
  • なぜ他の人たちは自分とは違う意見を持てるのか疑問に感じる。
この記事は以下のような人におすすめ
  • 社交的であり、他者と交流を持ちたいと思っている
  • 群れに属することが多い
  • 個性や独自性を発揮し、同調圧力に負けずに自己表現したい
  • 人間の行動心理に興味を持っている人。
この記事で分かること
  • ハーディング現象の概念
  • 群れに属することで得られるメリットとデメリット
  • 個性や独自性を発揮しながら、群れに属する方法

ハーディング現象とは

名前の意味

ハーディング現象とは、行動経済学における用語です。

「ハーディング(herding)」という英語の単語に由来しています。

群れたがる心理のこと

ハーディング現象は、人々が多数派の行動を模倣する傾向があることを指し、市場のバブルやクラッシュ、株価の急落などの原因となることがあります。

つまり、周りの人たちがどう行動しているかに影響され、同じように行動しようとする心理現象です。

ハーディング現象の具体例

以下の心理状態のとき、ハーディング現象がおこっているといえます。

  • 人気がある人のファッションを真似る
  • フォロワーが多い人のSNSにいいね!を押す
  • みんなが見ている映画やテレビを観る
  • 行列のできる飲食店をみかけたら並ぶ
  • みんなが買うから、自分も買う
  • 有名な投資家のおすすめ銘柄を買ってしまう
  • サブプライムローン問題の群衆心理

人が群れる理由

人が群れる理由は、人が生きていくうえで必要なものを補うためです。

ゆき
ゆき

一人でいると不安になるの

人が群れる理由は、多岐にわたりますが、一般的には以下のような理由が考えられます。

安全性の確保

人は群れることで、自分自身や家族などを危険から守ることができます。

群れることで、危険にさらされるリスクが減り、安全性が確保されます。

社会的欲求

人は社交的な生き物であり、社会的なつながりを求める傾向があります。

群れることで、社会的なつながりを持つことができ、自分の社会的欲求を満たすことができます。

文化的な共有

群れることで、人は自分たちの文化的な背景を共有することができます。

このような文化的な共有は、人々のアイデンティティーを形成する上で重要な役割を果たします。

心理的な支援

人は、ストレスや困難な状況に直面したときに、支援や安心感を得るために群れることがあります。

群れることで、人は共感や理解を得ることができ、心理的な支援を受けることができます。

人と群れることのメリット

安全性の確保

人が群れることで、危険から身を守ることができます。

群れることで危険に気づきやすくなり、群れの中にいることで防御力が高まるため、個人の安全性が確保されます。

生存率の向上

人が群れることで、生存率が向上することがあります。

例えば、集団で狩りをすることで、より多くの獲物を捕らえることができ、生き残るために必要な食料や資源を確保できます。

コミュニケーション

群れることで、人はコミュニケーションをとりやすくなります。

集団内で情報を共有することで、個人の知識や技能が集合知となり、群れ全体の生存率や生活レベルを向上させることができます。

また、群れ内での交流は社会的なつながりを深めることにもつながります。

会話は大事!

人と群れることのデメリット

個性が失われる

群れの中では、個人的な特徴や個性が消失することがあります。

群れの中では、他の人たちと同じように行動し、同じように考えることが求められます。

そのため、自分の個性を発揮したり、好きなことが思うようにできないため、自分らしさを失ってしまうことがあります。

過度の依存

群れることで、個人が過度に依存する傾向があります。

群れにいることが自己の存在意義になり、群れから離れることができなくなることがあります。

コンフォーミティ(同調)

群れに属することで、個人が一定の行動や態度をとるようになることがあります。

それが周囲の期待や常識に合わない場合でも、コンフォーミティによって周囲に合わせた行動を取ることがあります。

これによって、個人のアイデンティティが曖昧になったり、独自の個性や発想力が奪われることがあります。

グループ思考

群れることで、個人の判断力や自主性が失われることがあります。

グループ内での意見や行動が統一されるため、個人の意見や選択肢が制限されることがあり、新しいアイデアや解決策が生まれにくくなることがあります。

リスクの共有

群れに属することで、個人のリスクが群れ全体に共有されることがあります。

例えば、災害や犯罪が発生した場合、群れにいるすべての人が被害を受ける可能性があります。

また、個人の行動が群れ全体に悪影響を与えることもあるため、個人の責任範囲が拡大することがあります。

階級制度ができる

人が群れをなすことには、階級制度ができるというデメリットがあります。

群れを形成すると、その中での人々の役割や地位が自然に形成され、上位と下位に分かれることがあります。

これにより、上位の人々が特権的な地位を持ち、下位の人々が不利な立場に置かれることがあります。

個性や独自性を発揮しながら、群れに属する方法

群れに属することで安心感や安全性を得ることができますが、同時に自己表現や独自性を発揮することが難しくなることがあります。しかし、群れに属しながらも個性や独自性を発揮する方法がいくつかあります。

コミュニケーションを大切にする

自分自身の意見や考えを表現するために、積極的にコミュニケーションをとることが大切です。

自分自身の意見を述べることで、周囲の人々と議論をすることができ、新しいアイデアや発想が生まれることがあります。

ただし、自分勝手な発言や他者を批判するような態度は避けるようにしましょう。

周囲の人々を尊重すること

自分自身の価値観や意見を尊重することと同時に、周囲の人々の意見や考えを尊重することが大切です。

個性的で独自性のある人々が集まる場合には、それぞれが異なる視点を持ち合わせているため、意見や考え方の違いを尊重することが大切です。

目的を共有する

群れに属する人々が共通の目的を持つことで、個性や独自性を発揮しながらも、群れ全体の方向性を共有することができます。

共通の目的を持つことで、個人のアイデアや発想が群れの発展に役立つことがあります。

自己開示をする

群れに属する人たちとの関係を深めるために、自己開示をすることが重要です。

自分の考えや興味あることを率直に話すことで、他者からの理解や共感を得ることができます。

まとめ

この記事のまとめ

人が群れる理由は、安全性の確保や生存率の向上、コミュニケーションなどがありますが、群れに属することにはデメリットもあります。

しかし、個性や独自性を発揮しながらも群れに属するためには、自分自身を知り、コミュニケーションを大切にし、周囲の人々を尊重し、共通の目的を持つことが大切です。

これによって、群れの発展に貢献しつつ、自分自身のアイデアや発想を活かすことができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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