本記事のテーマは免疫力を上げる酵素生活に関する記事です。
キレイになるために絶対はずせないのが、生の食べ物に含まれる「酵素」。
油汚れを落とす酵素パワーという洗剤のテレビCMからも想像がつくとおり、酵素の働きは、分解してキレイにすること。内側からキレイにするには、体にも酵素が必要なのです。
「消化酵素」と「代謝酵素」
体内にある酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類あります。
消化酵素
食べたものを細かく分解するのが消化酵素で、これは唾液や胃液に含まれています。これが足りないと、消化しきれなかった食べ物が腸内に残り、便秘や肌荒れ、アレルギーの原因に。また、栄養の吸収が悪くなって栄養不足になったりします。
代謝酵素
代謝酵素は、食べたものをエネルギーにかえたり、体内の毒素を汗や尿として排出するときに必要なもの。これがないと、代謝の低いやせにくい体になるばかりか、体内に毒素をためこんでしまうことになり、さまざまな不調につながります。
人は酵素なしでは生きられない
洗剤の酵素パワーもありますが、今回ここで紹介するのは、人の体に存在する酵素です。私たちの体の中には必ず酵素が存在します。なぜなら、酵素がないと生きていけないから。食べたものをエネルギーに変えるのも、酵素。呼吸をしたり手足を動かしたり、臓器をきちんと働かせたり、物事を考えたり、老廃物を体外に排出したりするにも、酵素の力がないとできません。そう、私たちを生かすありとあらゆる力の源が酵素なのです。
残念なことに、体内に存在している酵素には限りがあります。年をとり、使えば使うほど酵素は目減りしてしまうのです。だから、常に新しい酵素を補ってやる必要があります。そしてできる限り、酵素の無駄遣いをやめなくてはなりません。それを知らないまま生活し、酵素が不足している状態を続けていると、免疫力が低下し、からだの不調にとどまらず、がんなど様々な病気を引き起こす可能性が高くなります。常にからだに疲れがたまっている、からだのどこかしらが痛い、快便でない、からだが冷えるなどという不調はもちろん、糖尿病や肥満、高血圧など生活習慣病やメタボリック症候群などが心配だとしたら、酵素をしっかりとチャージする必要があります。
ライフスタイルを見直すだけで、酵素を有効活用できます。元気で長生きするためにも欠かせない酵素の力。さあ、酵素をもっと上手に活用してピンピンコロリの充実した人生を送りましょう。
現在、たんぱく質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラル・水を7大栄養素と呼んでいますが、これらと肩を並べる栄養成分が「ファイトケミカル(抗酸化物質として作用する、野菜や果物の色素や辛味成分」「酵素」です。それだけ酵素が人の体に欠かせないことが分かってきたのです。豊富なビタミンやミネラルも酵素がないと、宝の持ち腐れです。
酵素の量には限りがある
実は、私たちの体内で一生のうちにつくられる酵素の量には限りがあります。そのため、年齢を重ねるにつれて、酵素の生産能力はだんだん衰えていきます。年をとると消化力が衰えてたくさん量が食べられなくなったり、腸の吸収力が落ちたりするのも、体内の酵素が減ってくることが理由の一つなのです。つまり、生の食べ物から酵素を摂って、体内の酵素を節約できれば、老化防止に役立つということ、逆に生ものを食べない人は、体内の酵素を浪費することになり、早く老け込んでしまうのです
免疫力を上げる酵素生活 7つの約束
食事は生野菜から
食事の初めには、生野菜や果物を口にしましょう。酵素は生野菜や果物に多く含まれており、最初に酵素を胃に入れておくことがそのあとの消化を助ける最強の力となります。それだけで、体内酵素量がぐんと増加するのです。酵素は48度以上に加熱すると死んでしまいますので、生であることが大切。大好きな肉や油ものに最初に箸がのびてしまいがちですが、そこはちょっと我慢。食事のときは、まず生野菜や果物などを食べる習慣を。
酵素は生野菜や果物などにたっぷりと含まれていますが、熱に弱いため、加熱した料理には含まれません。
朝食は生野菜や果物
朝食をしっかり食べていますか?だとしたらすぐにやめましょう。朝は生野菜や果物だけで十分です。朝、しっかりした食事をすると、せっかく睡眠で半断食状態になっていた胃に、いきなりたくさんの仕事をさせることに。休んでいたのに、突如としてフル稼働させられた胃はぐったり。加熱した食物を消化するため、酵素を大量に使うことにもなります。それではますます酵素不足に。朝は生野菜だけ、これを朝食の基本にすえてください。
食物繊維を摂る
食物繊維がたっぷり含まれた食品を知っていますか?正解は海藻やキノコ類、ごぼうにさつまいもなど。これらは便の素となり、腸を元気にしてくれる大切な食べものです。腸こそが免疫力アップの大きなカギなのです。腸が元気であるということは、たっぷりのいい便が出るということとイコール。便秘や下痢の人は、免疫力が下がっていると思って間違いありません。食物繊維の豊富な食品を食べ、いい便をたくさん出しましょう。
からだを温める
現代は男性、女性にかかわらず、みんな体が冷えているもの。体が冷えていると、血液循環が滞り、全身に栄養を運べないばかりか、老廃物が多く体に溜まったままになってしまいます。さらには免疫力を高めてくれる腸の動きもにぶりがち。そこで極力、からだを温める生活を。冬はもちろんのこと、最近は夏でも冷房のききすぎなどで、案外からだが冷えています。下半身入浴などで、からだを芯から温めましょう。
少食にする
食べ過ぎでいいことは何もありません。消化に酵素を多く使うし、消化しきれなかった腐敗物が腸内の環境を悪化させ、免疫力低下につながります。そしてもちろん太ります。そこで、いつも腹六分目に。さらに、たまには断食も。断食は酵素を効率的に働かせる最高の方法です。食物を胃に入れない=胃が休まる&酵素が消化に使われず、代謝に費やせるので、代謝もスムーズになります。
良質な睡眠
体内の酵素はいつ作られるか知っていますか?実は寝ている間に作られているのです。そこで良質な睡眠は、酵素作りに欠かせない大切なもの。代謝を促し、新しい細胞を生み出しているのも、睡眠時です。ぜひともきちんと睡眠をとってください。ただし、寝ればいいというものでもありません。午前0時には布団に入り、7~8時間は寝るのが理想です。良質な睡眠をとり、酵素を量産できる元気な体になりましょう。
活性酸素を除去
酵素の働きを阻害し、浪費するのは、ストレスや喫煙、お酒の飲みすぎ、睡眠不足などです。どれも、老化の原因となって体に有害な「活性酸素」を増殖させてしまい、せっかくの酵素を有効に使えなくしてしまいます。すると免疫力は一気に低下し、いくら酵素を補っても追いつかず酵素不足の体は、ますます不健康に。酵素を有効に使いたいなら、悪しき生活習慣を正すこと。それが健康への一番の近道です。
酵素を生かす食べ方のポイント
生野菜・くだもの・刺身などで自前の酵素をつくる
数年前、中国でSARSが流行り、大騒ぎになったことがありました。でも結果的にはそうなりませんでしたね。アジアにはもっと衛生状態がよくない国がたくさんあるのに、なぜ中国だけで流行したのでしょう。原因のひとつとして、「中国人は火を通したものしか食べない」ことが関係しているのではないかと考えられています。
中国人は生のものはほとんど食べないため「食物酵素」を補給することがなかなかできません。中国であれだけ漢方が発達したのは、この食文化のせいではないかという説もあります。
このように、酵素は美容だけでなく、健康維持に欠かせないものです。ただし、48度の熱で失われてしまうため、加熱処理された料理や加工食品に酵素は含まれません。だから、生のものを食べる必要があるのです。ちなみに、食物酵素は、生野菜やくだもの、生魚、生肉はもちろん、納豆や漬物などの発酵食品にも含まれています。
生の野菜と果物中心の食生活
生の野菜と果物中心の食事に切り替えましょう。たくさんの酵素、良質のビタミンやミネラル、ファイトケミカル、食物繊維、水分を含んでいます。ただ、野菜の中には、加熱調理することで栄養価が上がったり、消化しやすくなるものもあります。たとえばニンジン。生で食べるより加熱し、さらに油と一緒に食べることで栄養は吸収されやすくなります。
また、野菜は煮ると、噛んで食べただけでは壊れない細胞膜が破壊され、栄養成分の吸収がよくなるといった側面もあります。量もしっかり摂れ、食物繊維もその分たっぷり摂取できます。そこでおすすめしたいのが生野菜と加熱野菜のいいとこどりです。1日の野菜摂取量は400g~500g以上を目標に、生野菜を半分以上、残りを加熱した野菜で、と意識してみてください。
少量なら動物性たんぱく質もOK
いくら体にいいとはいえ、毎日生野菜や果物だけでは限界があるでしょう。そこで少量なら動物性たんぱく質もOKと考え、
肉を食べる日は魚を食べず、魚を食べる日は肉を食べない
一週間で食べる目安は、肉は100~200g。魚は200~300g。卵は3~4個。
ということを心がけましょう。
生の肉や魚には生きた酵素が存在します。良質の生肉や刺身は加熱したものより、ずっと消化がしやすいのです。とはいえ、食べすぎでは元の木阿弥。体内の消化酵素の使い過ぎになるので、ご注意ください。
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