AMラジオとFMラジオの違いとは

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ラジオ放送には、AM(Amplitude Modulation)とFM(Frequency Modulation)の2つの方式があります。

それぞれに特徴があり、メリットとデメリットがあります。

この記事では、AMラジオとFMラジオの違いを比較しながら、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

あなたにとってどちらが適しているのか、その選択の手助けになることでしょう。

あおちゃん
あおちゃん

AMよりFMを聴きがち

きいちゃん
きいちゃん

AMは昭和なイメージ

こんなお悩みありませんか
  • AMラジオとFMラジオの違いがわからない
  • たまにAMやFMが聞けなくなるのはなぜ?
  • ラジオ放送を聴くためにどちらを選べばいいか迷っている
この記事は以下のような人におすすめ
  • ラジオ愛好家
  • ドライブ中にラジオを聴いている
  • ラジオ放送に興味のある人
この記事で分かること
  • AMラジオとFMラジオの違いについての基本知識
  • どちらのラジオがどのような特徴を持っているか
  • AMラジオとFMラジオのメリットとデメリット

ラジオとは

ラジオとは、電磁波を利用して音声や音楽を伝送する通信手段の一つです。

広く一般には、ラジオ放送によって聴くことができる放送媒体のことを指します。

ラジオは、電波を発信する送信機と、その電波を受信して音声信号に変換する受信機から構成されています。

ラジオ放送は、一般的にAM(Amplitude Modulation)方式とFM(Frequency Modulation)方式があり、地上波放送や衛星放送など、さまざまな形態で提供されています。

また、インターネットを通じてラジオ局のウェブサイトやアプリからも聴くことができます。

AMラジオとFMラジオの違いとは【比較一覧表】

下記がAMラジオとFMラジオの比較一覧表です。

比較AMラジオFMラジオ
方式振幅変調周波数変調
周波数526.5~1606.5kHz76.1~94.9MHz
波長約200~600m約3~4m
送信アンテナ設置場所広い敷地(川辺など)山頂・鉄塔
放送範囲海外にも電波が到達
遠距離・広範囲に伝わりやすい
数10km~100km
近距離・地域限定でしか伝わらない
屋内聞こえにくい聞こえやすい
雑音雑音の影響を受けやすい雑音の影響を受けにくい
音質音質がやや劣っているAM放送よりも高音質
番組内容広範囲放送の特性を生かした
トーク・ニュース番組が中心
低ノイズ・高音質の特性を生かした
音楽番組が中心

Amplitude Modulation(振幅変調)

AMラジオは、Amplitude Modulation(振幅変調)の略です。

電波の強さ(振幅)を音波の強さに応じて変化させる方式です。

周波数変調(FM)ではなく、音声信号が高周波信号に重ね合わされた振幅(電波の強さ)が変調されます。

ノイズに弱く、音質もあまり良くないですが、遠くまで電波が届きます。

Frequency Modulation(周波数変調)

FMラジオは、Frequency Modulation(周波数変調)の略です。

周波数が変化することで音声信号が変調される方式です。

ノイズ(雑音)の影響を受けにくく、高音質で放送できるのが特徴です。

放送範囲は約100キロメートル圏内で、AM放送に比べて狭く、地域限定の放送に適しています。

ゆき
ゆき

振幅変調=AM、周波数変調=FMね!

AMラジオの特徴とメリット・デメリット

AMラジオの特徴

  • 周波数は526.5~1606.5kHz
  • 電波の強さ(振幅)を変化させる振幅変調方式
  • 地形等の影響を受けにくい
  • 国境を越えて長距離伝搬する
  • ノイズの影響を受けやすい
  • ニュース・天気予報などのトーク番組に向いている

AMラジオのメリット

  • 長距離でも受信が可能
  • 1局当たりのカバーエリアが広い
  • ローカル情報が比較的多い
  • 電波が大気の状態によって変化する

AMラジオのデメリット

  • 障害物の影響を受けやすい
  • 夜間は外国の電波による混信を受けやすい
  • 音質が劣り、ノイズが多い場合は聴きにくい
  • 高音質ではないので音楽番組には向かない
  • 雑音が多くなりがち

FMラジオの特徴とメリット・デメリット

FMラジオの特徴

  • 周波数は76.1~94.9MHz
  • 周波数変調によって音声を伝送する方式
  • AMラジオよりも高い周波数帯を使用
  • 放送範囲はAM放送に比べて狭く、遠距離までの伝送は困難
  • より高品質でクリアなな音声を聴くことができる。

FMラジオのメリット

  • ノイズや音声の乱れが少ない
  • AMラジオよりも、高品質な音声を聴くことができる
  • 音質の良さから音楽番組に適している
  • 外国の電波による夜間の混信は殆どない

FMラジオのデメリット

  • 1局当たりのカバーエリアが狭い
  • 障害物による影響を受けやすい
  • AMラジオに比べて送信機の電力が小さい

AMラジオかFMラジオどっちがおすすめ?

AMラジオとFMラジオを選ぶ場合は、まず受信環境を確認することが重要です。

もし地理的な制限が少なく、高音質の音楽やトーク番組を聴きたい場合はFMラジオが適しています。

一方、長距離通信が必要な場合はAMラジオが有利であり、また、天気の悪い時にも安定した受信ができることから、防災用ラジオとしても使用されます。

ただし、各種機器からの電波ノイズに弱いため、周囲の環境も考慮して使用する必要があります。

ラジオはパソコンやスマホで聞ける

「radiko(ラジコ)」アプリを利用すると、スマートフォンで無料でラジオを聴くことができます。

このアプリでは、利用者の地域に応じたFM局とAM局の放送が楽しめます。

また、有料会員になることで、地域外の番組も聴取可能になります。

このほかにも、ラジオアプリは多数ありますが、すべてインターネット環境が必要です。

AMラジオもFMラジオもパソコン・スマホで!

AMラジオ廃止!?注目の「ワイドFM」とは

AM/FM/ワイドFM/SW対応可能なポータブルラジオ

ワイドFMとは

災害時にラジオは情報を得るために必須アイテムですが、AM放送の場合、ノイズにより聞き取れなかったり、平地に位置する放送局が地震・津波の影響により情報を送信できないばあいもあります。

そこで、いまワイドFMが注目されています。

ワイドFMとは、AM放送の地域内において、ノイズ・災害対策のために新たな周波数を用いて、AM放送番組を放送することです。

ワイドFMの特徴

地上デジタル放送に移行する際に、不要になった周波数帯域があります。

その一部を利用してAM放送の内容を、FM放送で聞くことができるのがワイドFMです。

AM放送を、高音質で聴くことができるのがワイドFMの特徴です。

災害時でも高品質な音声で情報を聞くことが可能になります。

FM放送の送信所は山頂・高台など高い位置に設置されます。

ワイドFMのメリット

  • ビルやマンション、山間部でも聞きやすい
  • 災害の影響を受けにくい
  • アンテナが高い位置に設置されるので安全
  • 雑音に強く高音質

AM放送からワイドFMへの移行

総務省の分科会からは2028年にはAM放送を停波してワイドFM放送に移行なんて議題も挙がっています。

ワイドFMが聴ける地域

総務省のホームページ「全国民放FM局・ワイドFM局一覧より地域を確認できます。

まとめ

この記事のまとめ

AMラジオとFMラジオは、それぞれ独自の特徴を持っています。AMラジオは、広範囲に放送することができ、建物の中でも聴取できるメリットがありますが、ノイズや干渉が生じやすく、音質が悪い場合があります。一方、FMラジオは、音質が良く、ノイズや干渉が少なく、音楽などのエンターテインメント番組に適していますが、放送範囲が狭く、建物の中では受信が困難な場合があります。

どちらを選ぶかは、目的や利用環境によって異なります。例えば、災害時にはノイズや干渉が生じにくいFMラジオが適している場合があります。一方、長距離通信が必要な場合や、建物の中でも聴取したい場合はAMラジオが適している場合があります。

また、現在では、AMラジオの周波数帯域を使用してFM放送を行うワイドFMが注目されています。ワイドFMは、災害時でもFM放送を聴取することができ、高い位置に設置されたFM放送の送信所があるため、災害の影響を受けにくいという利点があります。

いずれにしても、ラジオは緊急時には非常に役立つ情報源であり、普段から使い方を覚え、常備しておくことが重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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