アニメやドラマを見ていると、「あれ?このシーンは何か意味があるのかな?」と感じることがありますよね。
それが伏線と呼ばれるもので、後の展開に繋がる重要な要素です。
そんな伏線が回収される瞬間は、視聴者にとって忘れられない瞬間の一つです。
伏線とは何か、なぜ伏線回収が重要なのか、どのような具体的な例があるのか、そしてアニメやドラマにおいて伏線回収が果たす役割について紹介します。
最近よく聞く「伏線回収」
どんなとき使うの?
伏線(ふくせん)とは
伏線は物語の中で後につながる重要な要素を事前にほのめかすことで、物語をより複雑に、深い意味を持つものにする手法のことです。
- 映画の冒頭で登場人物が何気なく手に取った小道具が、後に物語の鍵となる。
- 登場人物が突然、ある場所に行くシーンがあった場合、それが後に物語の展開に関係する
- 壁に描かれた小さなイニシャルが、後に重要なシーンで意味を持つ
例えば、あるキャラクターが特定のアイテムを持っていたり、ある出来事が起こっていたりする場合、後にそのアイテムや出来事が重要な役割を果たすことが示唆されていることがあります。
伏線回収の意味と効果
伏線回収(ふくせんかいしゅう)とは
伏線回収とは、物語の中で先に示唆された伏線を後に繋げ、物語をより深く理解する手法のことです。
伏線は、後に物語の展開や結末に直接関わる要素を事前に示唆することで、視聴者に予感や期待を与えます。
ミステリー小説にもあるわね!
そして、後にその伏線が回収されることで、物語の展開や結末をより深く理解することができます。
伏線回収はミステリー小説にもよく使われる手法の一つです。
ミステリー小説では、事件の真相が最後まで明かされずに伏線が張られ、それらの伏線が回収されることで、読者が予想外の結末に驚かされることがあります。
ミステリー小説においては、伏線回収が上手く行くかどうかが、作品の質に直結することがあります。
伏線回収の効果
- 視聴者により深い感情移入を与える
- 意味深なシーンの意味があとで分かり興奮を与える
- 物語の展開や結末をより深く理解できる
- 視聴者が物語に参加しやすくなる
- 物語の展開や結末を予想することができる
伏線回収の効果は、視聴者により深い感情移入や興奮を与えることができることです。
例えば、先に示唆された伏線が後に回収されたとき、その瞬間に視聴者は「ああ、そうだったんだ」と思い出し、物語により深く没頭することができます。
また、伏線回収が多用される場合、視聴者は物語の展開や結末を予想することができ、より物語に参加することができます。
「あ!あのときのアレ、そういうことだったのか!」と気づき理解が深まる
伏線回収されると気持ちがいい!
伏線回収で有名な人気アニメ
進撃の巨人
「進撃の巨人」は、人を食べる巨人に追われ、人類は壁の中で生活している世界を描いたダーク・ファンタジーです。
母を殺された少年エレンは、巨人を倒すための調査兵団へ入団し、復讐を誓いながら巨人と戦っています。
物語の中で、多くの伏線が張られ、それらが後のストーリー展開で回収されます。
例えば、エレンが巨人に変身する秘密や、壁の正体などが回収され、物語の核心部分を形成しています。
かくしごと
「かくしごと」は自分が漫画家であることを娘・姫に隠し通そうとする、父・後藤可久士と、その娘の日常を描いたハートフル・コメディです。
最終話では娘の姫が18歳に成長しています。
しかし同時に父の可久士は意識を失い入院していました。その後、意識を取り戻した後も、記憶を失ってしまっているという予期せぬ展開が繰り広げられました。
姫が登場するたび、伏線もところどころに散りばめられており、そして最終話では、伏線が回収されて感動の物語で幕を閉じました。
STEINS;GATE(シュタインズゲート)
「シュタインズゲート」の主人公は、大学生の岡部倫太郎です。
彼は、「未来ガジェット研究所」のリーダーで、メンバーとともに奇妙な発明品を作って過ごしています。
物語の中で、時間軸が重要な役割を果たしており、多くの伏線が張られています。
それらが後のストーリー展開で回収され、物語の核心部分を形成しています。
例えば、主人公がタイムトラベルに成功するために繰り返す行動のループや、過去に起こった出来事が現在に影響を与えることなどが、後のストーリー展開で回収されます。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。