人の気持ちや態度に左右されることは、誰にでもあるものです。
自分が心地よい状態でいたいという欲求と、他人との関係を保ちたいという欲求が交錯してしまい、つい感情的になってしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、自分自身をコントロールするためにはどうすればいいのでしょうか。
本記事では、他人の感情に左右されずに自分自身をコントロールするための3つのステップを紹介します。
相手に気をつかう
自分の気持ちを押し殺してしまう
ステップ1:自分自身の感情を認識
自分自身がどのような感情を持っているのかを自覚することが重要です。
自分自身が感じている感情を認識し、どのように対処すればいいのかを考えることが、他人の感情に振り回されないための第一歩です。
自分自身の感情を認識する方法
- 感情のラベリング
自分が感じている感情を名前をつけて認識することで、感情に対する理解を深め、感情を制御しやすくなります。感情のラベリングは、心理学用語です。 - 身体感覚に注意
感情には身体的な反応が伴います。自分が感じている身体的な変化を意識することで、感情に気づくことができます。呼吸・頭痛・不眠・涙・震え・食欲・汗などの感覚に支障をきたします。 - 感情日記をつける
日々の感情を記録することで、自分の感情について客観的に把握しやすくなります。 - 呼吸法を行う
深い呼吸をすることで、自分の感情をコントロールしやすくなります。 - マインドフルネスを実践
今現在起こっていることに注意を向けることで、自分自身の感情を認識しやすくなります。 - 自己分析を行う
自分の性格や価値観を分析することで、自分自身の感情を理解しやすくなります。
自分の感情を認識しましょう
ステップ2:相手の感情に共感
自分自身が感じている感情を認識した上で、相手の感情に共感することが大切です。
相手がどのような感情を持っているのかを理解し、それに対して自分自身がどのような反応をするべきかを考えることが、他人の感情に左右されないための重要なポイントです。
相手の感情に共感する方法
- 話をよく聞く
相手の話をよく聞くことで、彼らの感情や考えに対する洞察を得ることができます。 - 相手の視点に立つ
相手の立場や状況を理解することで、共感することができます。 - 自分が相手の立場ならと考える
自分が相手の立場になったとき、どのように感じるかを思い描くことで、共感することができます。 - 相手の表情・行動をみる
相手の話し方や表情、身振り手振りを注意深く観察することで、相手がどのように感じているのかを理解することができます。 - 相手の感情について質問する
相手がどのように感じているのかを尋ねることで、相手の感情に興味を持ち、共感することができます。 - 自分の感情も率直に話す
相手に自分自身の感情について率直に話すことで、相手も自分自身の感情を表現しやすくなることがあります。
相手に共感しつつ、自分が抱えている気持ちも伝えよう
ステップ3:譲歩できるものを見つけ出す
最後に、譲歩できるものを見つけ出すことが大切です。
他人の感情に振り回されることがある場合、自分自身が譲歩できることを見つけましょう。
これにより、相手との間に摩擦が生じることを避けることができます。たとえば、相手が不満を言っている場合、自分自身が譲歩できる部分を見つけ出し、相手との間に妥協点を見つけましょう。
譲歩できるものを見つけ出す方法
- 相手の要求や願望について考える
相手が何を求めているのか、何を望んでいるのかを理解することが重要です。その上で、自分が譲歩できる部分、何かしらの妥協点を見つけ出しましょう。 - 自分自身の優先順位を考える
妥協できる部分を見つけるためには、自分自身の優先順位を明確にしておくことが必要です。自分自身が何を優先したいのかを把握し、相手との間に妥協点を見つけ出しましょう。 - コミュニケーションを大切にする
相手との間でコミュニケーションを十分に取り、要望や願望をしっかりと聞いた上で自分自身が妥協できる部分を見つけ出すことができます。
相手と真摯に向き合い、自分自身が本当に望むことを追求することが大切です。 ただし自分自身を犠牲にしてまで相手の言うことを聞く必要はないです。
感情的になって相手と話した場合
感情的になって相手と話すと、以下のような影響が生じる可能性があります。
- コミュニケーションが悪化
感情的になってしまうと、相手に対して攻撃的な態度を取ってしまいがちです。これにより、相手とのコミュニケーションが悪化してしまう可能性があります。 - 相手の反感を買う:
相手が自分に対して否定的な反応を示すと、より感情的になり、反発したり攻撃したりすることがあります。これにより、相手との関係が悪化してしまう可能性があります。 - 問題解決が難しくなる:
感情的な状態では、冷静な判断力が失われるため、問題解決が難しくなる可能性があります。感情的になってしまうと、自分の感情に支配されてしまい、客観的な問題解決ができなくなることがあります。 - コミュニケーションが途切れる:
感情的になって相手に話しかけると、相手が自分から離れたり、会話を中断したりすることがあります。感情的な状態では、相手に受け入れられない言動をとってしまい、相手とのコミュニケーションが途切れてしまう可能性があります。
Win-Winの関係を目指そう
お互いがWin-Winの関係を築くことができるのが理想的です。
しかし、すべての状況でWin-Winの関係を築くことができるわけではありません。
時には、自分自身が譲歩しなければならない状況もあるかもしれません。その場合でも、相手に対して敬意を持ち、コミュニケーションを大切にすることで、摩擦を回避し、良好な関係を築くことができます。
つまり、Win-Winの関係を築くことができるのが理想的であると同時に、時には相手に譲歩することも必要であるということです。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。