天気予報は、私たちが日常生活を送る上で欠かせない大切な情報のひとつです。
しかしその中には、さまざまな専門用語が使われていて理解しづらいものもあります。
この記事では、天気予報で使われる基本的な用語について解説します。
天気予報を聞くときに専門的な用語を知っていれば、より正確な情報を得ることができ理解が深まるでしょう。
天気予報の基本用語を知りたい
これさえ知っておけば大丈夫!
気圧
気圧とは何か
気圧とは、大気の重さが地表面にかかる圧力のことです。
気圧=大気の圧力と覚えておきましょう。
気圧の種類とその特徴
地球を取り巻く大気は、地表面から上空に向かって存在しています。
大気圏の厚さは約100キロメートルです。
大気は、地球の重力によって地表面に引きつけられます。
- 高気圧
- 周囲よりも気圧が高い領域
- 晴天や穏やかな天候が続くことが多い
- 気圧の中心部分から外側に向かって風が時計回りに吹く(北半球の場合)
- 低気圧
- 周囲よりも気圧が低い領域
- 不安定な天気が続くことが多い
- 気圧の中心部分から外側に向かって風が反時計回りに吹く(北半球の場合)
高気圧:周囲よりも気圧が高い領域。大気の下降によって形成。 低気圧:周囲よりも気圧が低い領域。大気の上昇によって形成
- 温帯低気圧
- 北と南の中緯度(ちゅういど)地域に発生する低気圧
- 北の冷たい空気と南の暖かい空気が混ざることで発生
- 低気圧の東側には、南からの暖かい空気が入るため、温暖前線ができる
- 低気圧の西側には、北からの冷たい空気が入るため、寒冷前線ができる
- 熱帯低気圧
- 熱帯や亜熱帯地域で発生する低気圧
- 等圧線が円形で、前線を伴わない
- インド洋や太平洋では、ハリケーンやサイクロンと呼ばれる
気圧の単位と測定方法
- 気圧の単位
- 気圧の単位は、ヘクトパスカル(hPa)
- パスカルは、圧力を表す単位。「ヘクト=100倍」を意味する。
- 1ヘクトパスカルは100パスカル。
- 気圧の測定方法
- 水銀気圧計
1643年、イタリアの物理学者が制作した水銀気圧計によって気圧が初めて観測される
現在は使用していない。 - 電気式気圧計
電子センサーを使用してデジタル表示気圧を測定。
現在、気象庁では電気式気圧計を使用している
気圧が高い・低いとき
気圧が高いとき
- 晴天や快晴の天気が多く、降水確率が低くなる
- 空気が乾燥し、湿度が低くなるため、空気が澄んで遠くまで見通せることがある
- 風が穏やかで、比較的静かな状態が続くことがある
- 青空が広がり、空が明るく見えることがある
- 気温が低く、寒く感じることがある
- 気圧が高いときは頭痛や肩こり、不眠症などの症状が現れることがあります。
気圧が低いとき
- 天気が不安定になり、曇りや雨、雪などの降水確率が高くなる
- 雲が多くなり、空が灰色や曇ったように見えることがある
- 風が強くなることがある
- 気温が上昇し、暖かく感じることがある
- 低気圧によって引き起こされる偏西風が発生しやすい
- 台風やハリケーンなどの自然災害が起こる可能性が高くなる
- 頭痛やめまい、関節痛、気分の不安定などの症状を引き起こすことがある
湿度
湿度は、快適な生活や健康に関わる重要な要素の一つです。
適度な湿度を保つためには、湿度計を使用して、必要に応じて加湿器や除湿器を使用することが重要です。
湿度とは何か
湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の量のことです。
湿度が高いときは、空気中に水蒸気が多く含まれているため、蒸し暑く感じます。
湿度が低いときは、空気中に水蒸気が少なく、乾燥しているため、肌や鼻の粘膜が乾燥して不快な感じがします。
湿気に対する対策には、除湿機や乾燥機のほかにも、換気や適度な温度調節、適度な湿度調節などがあります。湿気の多い季節や場所では、これらの対策を組み合わせて快適な空間を保つようにしましょう。
湿度の単位と測定方法
湿度の単位は、パーセント(%)で表されます。
湿度の測定方法には、湿度計があります。
湿度計は、空気中の水蒸気の量を電気信号に変換して湿度を計測します。
湿度が高い・低いとはどういうことか
湿度が高いときは、汗をかいても体が冷えにくく、体感温度が高く感じます。
湿度が高いと、カビやダニが繁殖しやすくなるため、健康に悪影響を与えることがあります。
湿度が低いときは、空気中の水分が少ないため、肌や鼻の粘膜が乾燥し、喉が渇きやすくなる傾向があります。
湿度が低いと、乾燥しているため、木材や家具が割れたり、静電気が発生しやすくなります。
理想の湿度は?
理想の湿度は、一般的には40〜60%の範囲とされています。
湿度が低すぎる場合、空気が乾燥して肌や鼻の粘膜が荒れたり、静電気が発生しやすくなったりします。
また、低湿度の環境では風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
一方で、湿度が高すぎる場合は、カビやダニの繁殖などが引き起こされることがあります。
そのため、室内の湿度は常に適切な範囲に保つことが大切です。
理想の湿度は40〜60%!
風
風は、私たちの日常生活に大きな影響を与えます。
風が強いと、物が飛ばされたり、建物や木々が倒れたりすることがあります。
また、風が強いと、船や飛行機などの移動手段にも影響を与えます。
風向や風速を正確に把握することは、安全な生活や交通のために非常に重要です。
風とは何か
風とは、地球上を吹き荒れる空気の流れのことです。
風は、高気圧と低気圧の差によって発生し、地球上のさまざまな場所で発生しています。
風には、風向きと風速の2つの要素があります。
風向・風速とは何か
風向きは、北、南、東、西の4つの基本的な方向を表すことができます。
また、風向は、北を0度とした360度の角度で表すこともできます。
風速は、風の強さを表します。
風速の単位は、メートル毎秒(m/s)やキロメートル毎時(km/h)などがあります。
風速は、風が吹いている時間や季節などによって変化します。
風の強い日は体表面の熱を奪われるため、服装に注意!
降水確率・降水量
降水確率と降水量は、私たちの生活に影響を与えます。
たとえば、降水確率が高いときには、傘を持って出かけたり、洗濯物を干さなかったりするなど、生活の調整が必要です。
また、降水量が多いと、河川の増水や土砂災害などが発生する可能性があるため、注意が必要です。
降水確率とは何か
降水確率とは、ある地域である時間帯に雨が降る確率のことです。
降水確率は、気象庁や天気予報などが発表する天気予報でよく使われる用語です。
降水確率が高い場合、その地域で雨が降る可能性が高く、降水確率が低い場合は雨が降る可能性が低いと言えます。
降水確率の数値が意味するもの
降水確率の数値は、百分率で表されます。
たとえば、降水確率が60%の場合、その地域である時間帯に雨が降る確率は60%ということになります。
ただし、降水確率はあくまでも確率であり、必ずしも降水が発生するわけではありません。
降水量とは何か
降水量とは、ある地域である時間帯に降った雨や雪の量のことです。
降水量は、ミリメートル(mm)やセンチメートル(cm)などで表されます。
降水量を測定するためには、雨量計や積雪計などが使われます。
降水量の単位と測定方法
降水確率と降水量は、天気予報などで一緒に使われることがあります。
たとえば、降水確率60%で降水量10mmといった表現があります。
これは、その地域である時間帯に雨が降る確率が60%で、降った雨の量が10mmであるということを表しています。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。