土を使わない野菜作りに魅了を感じ、始めた水耕栽培。
昔はサボテンすら枯らしたことのある私でしたが、うまく作ることができたのでやり方を紹介します。
この記事では、水耕栽培の基礎知識や必要なアイテムについて紹介します。
水耕栽培に必要なものはたった5つ
水耕栽培で使用するものはたった5つ。
- 容器
- 水
- スポンジ(培地の代わり)
- 種
- 液体肥料(ある方がよい。なくてもOK)
容器
植物を栽培するための容器が必要です。
容器は
- プラスチックカップ
- プラスチック製のトレー
- お弁当容器
- 豆腐の容器
- ペットボトル
など家にある余ったものでOKです。
水
水耕栽培では、土がなく水だけで栽培するため、十分な量の水が必要です。
スポンジ
植物の根を支えるため、スポンジが使われます。
スポンジは水を吸って保持し、植物の根が水中に浸かるようになっています。
種
栽培したい植物の種が必要です。
種は、地元の園芸店やオンラインショップで手に入れることができます。
液体肥料
液体肥料がなくても育ちますが、肥料がある方が大きくたくさん育てることができます。
土の中で植物は必要な栄養素を土から吸収しますが、水耕栽培ではその代わりに液体肥料が必要です。液体肥料には植物に必要な栄養素が含まれているため、定期的に与える必要があります。
【おすすめのスポンジ】
スポンジには2つのタイプ「ソフト」と「ハード」があります。迷わず「ソフト」を選びましょう。二層になっているもの(下がウレタンで上がガサガサ)。不職布:ポリエステルと記載されているものが良いです。
鍋やフライパン用の「ハード」タイプのスポンジは「研磨剤」という薬剤が入っているのでNGです。
水耕栽培のおすすめポイント
- 鳥に食べられる心配がない
- 虫がつきにくい
- 無農薬野菜が食べられる
- 水の中で根の生えてる様子を観察できる
- オシャレな容器に入れてインテリアとして楽しめる
- 省スペースでの栽培が可能
- 室内で観察できる
- 天候に左右されない
鳥に食べられる心配がない
水耕栽培は地上で行う栽培と比べ、鳥や害虫が植物を食べる心配がありません。
虫がつきにくい
水耕栽培では土が不要なため、土壌が虫の繁殖場所になる心配がありません。
そのため、虫がつきにくいというメリットがあります。
無農薬野菜が食べられる
水耕栽培では、土を使わないため、農薬や化学肥料が必要ありません。
そのため、無農薬で栽培された野菜を食べることができます。
水の中で根の生えてる様子を観察できる
水耕栽培では、根が透明な容器の中で水中に浸かっているため、根の成長過程を見ることができます。
オシャレな容器に入れてインテリアとして楽しめる
水耕栽培には様々なデザインの容器があり、オシャレなインテリアとして楽しむことができます。また、食材として利用する野菜も栽培することができます。
省スペースでの栽培が可能
水耕栽培は、土壌を必要としないため、屋内や屋外の小さなスペースでも栽培が可能です。
特に都市部やアパートなどの狭いスペースでも、野菜を育てることができます。
室内で観察できる
水耕栽培は、植物が成長する様子を観察することができるため、子供や初心者にとっては楽しく学べる方法としておすすめです。
また、植物の生長をコントロールすることで、科学的な知識を身につけることもできます。
天候に左右されない
水耕栽培は室内で行うことができるため、天候に左右されることがありません。
また、季節に関係なく栽培できるのもメリットのひとつです。
根たくさん伸びるほど野菜はたくさん育ちます。室内をグリーンで彩ると気持ちがいいです。育っていく様子を室内でゆっくり観察できるのは楽しいです。
種の種類とまき方
光を好む「好光性種子」と、光が嫌いな「嫌光性種子」の2種類あります。
好光性種子(キク科・シソ科・セリ科)
好光性種子とは、光による刺激によって発芽が促進される種子のことを指します。
キク科、シソ科、セリ科などの植物によく見られます。
これらの種子は、光が当たることで種子の外層に含まれる植物ホルモンが活性化され、発芽に必要なエネルギーが生産されます。
逆に、光が当たらない場合には休眠状態が維持されます。
- ベビーリーフ
- レタスミックス
- 春菊
- ベビーリーフ
- バジル
- わさび菜
- 青しそ
嫌光性種子(アブラナ科・ヒユ科)
光が必要な種子と対照的に、嫌光性種子は暗い場所に置いても発芽することができます。
このため、嫌光性種子は「暗発芽種子」とも呼ばれます。
水・温度・酸素のみで発芽が可能です。
- 水菜
- ほうれん草
- からし菜
- 白菜
- 小松菜
中間性種子
「嫌光性種子」と「好光性種子」以外にも、種子の発芽に光の影響を受けない「中間性の種子」があります。
- エンドウ
- インゲンマメ
- ソラマメ
- ホウレンソウ
- トウモロコシ
- オクラ
- コマツナ
- ゴーヤ
- スイカ
- ハクサイ
- ミズナ
水耕栽培の手順(好光性種子の場合)
- ケースにスポンジを入れる
- 1に水を入れてスポンジにたっぷりと水を吸わせる
- 好光性種子タネをまく(ばら撒き)タネとタネの感覚は1cm
- スポンジの底から芽が見えたら液体肥料を入れる(2週間に一回)
種のまき方の違い
種のまき方には、ばらまき、点まき、すじまきの3つの方法があります。
ばらまき
ばらまきは、その名のとおり、土の上にパラパラと種をばらまいていきます。
発芽に光が必要な好光性種子の場合は、直接土の上にタネをふりかけて種まき完了です。
発芽に光が不要な嫌光性種子の場合は、土を上からかぶせます。
ばらまきは、一度にたくさんの種をまくことができるため、種まきの労力は減りますが、大量に発芽した芽を間引くときに労力・作業時間がかかります。
よってベビーリーフなどの幼苗期で収穫する作物に向いています。
点まき
点まきは、種を数粒ずつ、同じ距離でまきます。
等間隔にまくことで、握りこぶしくらいの円の凹みをつくり、その凹みの上に数粒ずつまいていきます。
トウモロコシやインゲン、タマネギなどをまくときに使用されます。
すじまき
すじまきは、土の上に筋を付けたり、溝を作って種をまく方法です。
同じ間隔(等間隔)でまいていきましょう。
小松菜・ホウレンソウ・ニンジンなどの野菜の種まきに使用されます。
すじまきの深さや間隔は野菜の種類によって異なります。
だいたい約1cmの間隔で1粒ずつ、均等にまきます。
水耕栽培の手順(嫌光性種子の場合)
- スポンジに切り込みを入れる
- ケースにスポンジを入れる
- 1に水を入れてスポンジにたっぷりと水を吸わせる
- 切り込みの中に嫌光性種子タネをまく(すじ撒き)
- スポンジの底から芽が見えたら液体肥料を入れる(2週間に一回)
液体肥料の役目
水だけで育てることができますが、もっと早く、もっと大きく育てたい場合は液体肥料が必要になります。液体肥料を入れたら行うことをまとめました。
液体肥料をいれた後のメンテナンス
こまめに水を変えよう
液体肥料を入れると、根が白から黄色に変化します。液体肥料を入れると、根の伸びが早くなり、その分腐敗するのも早くなるのです。こまめに水を変えること。
根が茶色になったら取り除く
根が腐ると茶色になる。茶色の根が出たら、根っこを綺麗に洗ってから茶色い根を取り除く。根たくさん伸びるほど野菜はたくさん育ちます。こまめにチェックしてあげましょう。
ペットボトルで水耕栽培
- ペットボトルの上をきる
- 穴にスポンジを入れる
- スポンジの底ギリギリ下まで、お水を入れる
- スポンジの下から根が生えてきたら水位をペットボトルのリングあたりに下げる
根が呼吸できる空間と、お水や養分を吸い上げるためのタンクと二層作る。
下がってきたらボトルのリングまで水位を保つようにすること。
根は光を嫌います。ペットボトルで水耕栽培をする場合は遮光性のものでカバーしましょう。
水耕栽培におすすめの植物
ハーブ類や葉物野菜が水耕栽培におすすめです。
葉物野菜
- レタス
- 小松菜
- パセリ
- サラダ菜
- 水菜
- 大葉
ハーブ
- バジル
- イタリアンパセリ
- ローズマリー
- ミント
- ルッコラ
これらの植物は、比較的簡単に栽培できます。
ただし、植物の種類によっては、水温や栄養液の濃度、pHなどの条件が異なる場合があるため、正しい環境条件を維持することが重要です。
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