【人工知能AI】ChatGPT・Bing・Bard 機能別比較一覧表

人工知能AIの分野では、ChatGPT・Bing・Bardのような複数のAIチャットボットが存在します。

これらは、チャット機能を持つ「会話型AIサービス」ですが、それぞれ独自の検索方法やアルゴリズムを持ちます。

この記事では、機能を比較する表を作成することで、それらがどのような点で異なるかを考察します。

比較表

名前	ChatGPT	Bing	Bard
開発元	OpenAI	Microsoft	Google
特徴	OpenAIが提供する 人工知能チャットボット	意思決定を支援する 検索エンジン	AIチャットボットを組み込んだ 検索エンジン
公開日	2022年11月	2023年2月	2023年2月
言語モデル	LLM	GPT-4ベース	LaMDA PaLM
学習方法	教師あり学習 強化学習	独自の学習	独自の学習
機能例	・自然な文章・会話 ・翻訳 ・プログラミング ・デバッグ ・クリエイティブ活動 ・過去の入力の記憶	・意思決定を支援 ・回答・根拠をURLで確認可能 ・旅程の計画 ・要約のまとめ ・コンテンツ生成機能 ・採用面接準備のサポート ・自動的に比較表作成	・自然自然な文章・会話 ・翻訳 ・校正 ・Google検索と連動 ・回答・根拠をURLで確認可能 ・回答の複数提示 ・フィードバックを基に改善
年齢制限	検討中	セーフサーチ設定可	18歳未満使用不可
情報の鮮度	ChatGPT Plus（有料）のみ最新		最新
プラグイン	対応	非対応	非対応
料金	ChatGPT-4（無料） ChatGPT Plus（有料）	無料	開発中

言語モデルやAI関係の用語の説明

AI

Artificial Intelligenceの略。

AIとは人工知能のことです。

人工知能（Artificial Intelligence）は「AI」と略されます。

LLM

Large Language Modelの略。

大量のテキストデータを使用してトレーニング・学習された大規模言語モデルのことです。

一般的に、大規模言語モデルは、ファインチューニング（Fine tuning）などの手法を用います。

ファインチューニングとは、「微調整する」という意味です。

再トレーニングで微調整することによって、事前に学習済みのものを最適化し、さらに機能をアップデートすることができます。

大規模言語モデルにより、

• テキスト生成
• 分類
• 表作成
• 質問応答
• 翻訳
• 予測
• 感情分析
• 情報抽出
• 文章要約
• 質問応答

など、さまざまな「自然言語処理（NLP：Natural Language Processing）」タスクに適用することができます。

代表的な大規模言語モデルとしては、OpenAIの「GPT-3」、Microsoftの「Bing」、Googleの「Bard」が挙げられます。

LaMDA

Language Model for Dialogue Applicationsの略。

大規模言語モデル（LLM）のひとつで、対話アプリケーションのための言語モデルです。

最近発表されたLaMDAは、言語理解に特化したニューラルネットワークアーキテクチャである「Transformer」を採用した対話型AIです。

Googleの「BERT」やOpenAIの「GPT-3」などと同じく、Transformerを使用していますが、LaMDAの特徴は「自由形式の会話」にまで対応している点です。

一般的なチャットボットは事前に決められたトピックから外れることができないため、人間の会話の流れに追従することは難しいですが、対話応用のための言語モデルであるLaMDAは、無数のトピックに自由に対応できるとされています。

PaLM

Pathways Language Modelの略。

大規模言語モデル（LLM）のひとつで、5400億ものパラメータを持つAIの自然言語処理（NLP）モデルです。

PaLMは、Google（グーグル）が2022年4月にリリースした巨大な言語モデルです。

ユーザーや企業は、PaLMのAPIを呼び出すことにより、文章生成・会話・要約・分類などの多種多様なAI機能を利用することができます。

NLP

Natural Language Processingの略。

自然言語処理のことです。

人間が普段使っている自然言語（英語、日本語、中国語など）をコンピュータが理解し、処理する技術のことです。

NLPは、言語モデル、テキスト解析、音声認識、機械翻訳など、様々な応用があります。

たとえば、文章を読んで感情を判断することや、テーマを自動的に分類することができ、スパムメールを取り除くこともできます。

また、音声をテキストに変換することや、外国語を翻訳することもできます。

BERT

Bidirectional Encoder Representations from Transformersの略。

BERT（バート）は、2018年にGoogleが開発した「自然言語処理技術（NLP）」の一種です。

日本語に訳すと「Transformerによる双方向のエンコード表現」という意味です。

BERTは、文章の双方向（文頭から文末、文末から文頭）の文脈を学習するために設計されています。

解説

ChatGPT

「ChatGPT」は、2022年11月に公開されたOpenAIの人工知能チャットボットです。

ChatGPTは自然言語処理（NLP）の分野で優れた性能を発揮します。

たとえば文章を生成、文章の意図を抽出、文書を分類するなどです。

またWeb検索や外部サービスとの連携も可能です。

APIを利用することで、自然言語処理に関する多くのタスクを自動化できます。

Bing

「Microsoft Bing」は、マイクロソフトが提供するポータルサイトです。

コンセプトは「意思決定を支援する検索エンジン」。

Bingは、検索から実行までの動作を素早く簡単に行え、情報を行動に変える支援をすることができます。

例えば、ホテルを検索すると、直接予約できるようなオプションが表示されます。

また、食事のレシピを検索すると、検索結果ページ内でレシピを閲覧したり、材料をショッピングリストに追加したりできます。

Bingは、ユーザーが必要とする情報を簡単かつ迅速に見つけ出すことができます。

Bard

「Bard」は、Googleが提供する対話型AIサービスです。

2021年にGoogleが公開した言語モデル「LaMDA」を活用して開発されました。

検索の王者であるGoogleは、検索クローラーにより最新の情報を収集し、回答することができます。

現在は英語のみのサービス対応しており、日本語や他の言語への対応については開発中かどうかも含めて不明です。

まとめ